MONKEY MAJIK

April 23, 2016

今年、メジャーデビュー10周年を迎えたMONKEY MAJIK。3月9日にリリースされたニューアルバム『southview』を掲げての長いツアーは始まったばかりだ。

ニュージーランドでレコーディングされた今作には、海外ならではのスケールの大きさや開放感までパッキングされている。その上、楽曲はグルーヴに満ちていて聴いていると体を動かしたくなってくる。とってもfanでcoolな作品なのだ。

そんな『southview』について、Blaise(Vo./Gt.)、DICK(Ba.)のふたりがたっぷりと話してくれた。

Interview:Miyaco/Photo:MiNORU OBARA

 

 

 

―メジャーデビュー10周年おめでとうございます。この10年間は早かったですか、それとも長かったですか?

 

DICK:結成16年目で、メジャーが10年目。メジャーデビューしてからの方が早かったんじゃないかな。

 

Blaise:そうですね、メジャーから人生が変わりました。インディーズの時は頑張って音楽を作って、小さいライブハウスでpay to playのコンセプトでやっていたので、最初の5、6年は大変だったかもしれないです。だけど若かったからエキサイティングなことも多かった。メジャーデビューからの10年はあっという間でした。もちろん仕事も増えたし、インディーズの時と比べると別の世界ですね。

 

DICK:スタッフはもちろん、その他にも関わってくれる方が増えたので、1年間で出来ることも増えたんです。インディーズだと1年間でできることも限られるから。

 

―デビューした頃の気持ちと今の気持ち、大きく変わったなって感じることは何かありますか?

 

DICK:まぁ、歳もとったからね(笑)。

 

Blaise:喋り方も遅くなりました(笑)。でも、今の方がいいですね。今は、本で言うとすごく楽しいチャプター。チャプター1はインディーズ、チャプター2は最初のアルバム、チャプター3はセカンドアルバムっていう風に、アルバムでみると綺麗に並んでると思います。その中で今は、ちょうどオイシイ所を読んでるような感じ。すごくきれいに音楽を作ってると思う。いつも変わっていくから、まだ自分達の音は見つけてないけどね。

 

―みなさんは今も仙台にいらっしゃるんですよね。地元に住み続ける理由って何かありますか?

 

Blaise:簡単に言うとホームですよね、ホームが一番気持ちがいいので。引っ越しの必要はないですね。僕の場合はカナダにも家があるから、毎年2ヶ月間くらい帰る時間を作ってるんですけど、home to homeという感じです。

 

DICK:東京へ行くのは、全国的なテレビに出る時とMVを作る時くらいで、他のことは大体仙台でできるんです。

 

Blaise:あと、仙台の方がコミュニティーがしっかりと作れますね。友達もいるし、ここ数年で出逢った面白い人達とかすごく仲良いお店の人達もいるし、タクシーに乗ったら、逆に僕達が道を教えてたり(笑)。東京は毎日動いてて変わってるから。

 

―東京と地方のスピード感の違いは分かる気がしますね。みなさんは、ずっと地元にいらっしゃるからこそ、その視点でのチャリティーライブ(『SEND愛』)も成功しているんじゃないかと思うんですが、仙台の街は今どういう風になってますか?

 

DICK:仙台の街中は、パッと見て震災があったと分かるものはほとんど残ってないと思います。

 

Blaise:そう、すごく綺麗になって、レベルアップした街になってると思います。

 

DICK:大きな津波が来たところとそうでないところで大きく分かれるので。

 

Blaise:被害が大きかったところはまだ完全には戻ってないですね、大変です。

 

―街の人の心はどうですか?

 

DICK:仙台駅から30分くらい車で走れば被害の大きかったところに着いてしまうから、複雑な気持ちはありますね。まだ仮設住宅に住んでる方もいらっしゃるし、復興を掲げて一生懸命活動されてる方はたくさん居るんだけど、手を付けづらい部分や解決の糸口が見つけにくい部分が残ってるんで、スローダウンはしてると思いますね。

 

―仙台のことをほとんど知らなかったので教えていただけてありがたいです。では、今回のアルバム『southview』についてお伺いしたいのですが、今回は海外でレコーディングをされたということで、その理由や経緯があれば教えていただけますか?

 

DICK:MONKEY MAJIKのアルバムの歴史の中で、特別なシリーズがいつの間にかできたんです。『eastview』っていうインディーズ最後のアルバムがあって。それからちょうど5年後に『westview』っていうアルバムを作る時に「westviewって名前を付けるなら西の方に行って録った方がいいんじゃないか」っていう話になってギリシャでレコーディングしたんです。その時から「2つ作ったから3つ目も作るよね」っていう話はあって。それからちょうど5年経って、southviewを作ろうっていう話になったので、ニュージーランドへ行きましたね。なぜか5年おきっていうルールになったんですけど(笑)。

 

―海外でのレコーディングと日本でのレコーディングって、どんな違いがありますか?

 

Blaise:たぶん、外国はビンテージの機材が多いですね。あとスペースもすごく大きいし、家も大きくてリフォームできる。泊まった家に広いシアタールームがあって、そこをレコーディングルームみたいにしてボーカルやギターを録ったりもしました。あとは、とにかくリラックスして作りたかったから。仙台はリラックスできるけど、ちょっと違ったフレーバーも欲しかった。viewシリーズは、僕から見るとMONKEY MAJIKの影武者的なテイストがあるんです、もう一人のMONKEY MAJIKというか。違う場所で、リラックスしながら少しずつ自分達のペースで作る、真面目だけどデッドラインじゃないっていう感じは、日本じゃそんなにできないかもしれないですね。

 

DICK:まぁ日本でも、花見行くからサビは明日録ろうっていうこともあるけど(笑)。

 

―そうなんですね(笑)。そのいい雰囲気が、BreatheのMVにも入ってましたね。海外は空気が違うから音が変わるって仰る方もいらっしゃるんですが、その辺りはどうですか?

 

DICK:よりアコースティックに近い楽器は湿度によって音が変わると思うけど、ニュージーランドは湿気が低いわけじゃないからそんなに比べられないかもしれない。ただ、割と老舗のスタジオを使ったんですけど、保存状態がいいビンテージの楽器もありましたね。国によって音楽の扱われ方ってちょっと違うと思うんですけど、ニュージーランドは音楽が大事にされているなって思いました。

 

―今回の作品で新しく挑戦したことはありますか?

 

Blaise:使ったことがない楽器を多く使いました、ビンテージのものは初めて使いましたね。僕が使ったエレキギターは世界に一つしかないすごく立派なものでした。コンポーズは、THE WHOのピート・タウンゼントがカスタムメイドで使っていた、1台しかないものだった。今まで自分の楽器しか使ってなかったから、他の人の機材は今回初めて触ったかもしれない。サウンドは、今回は凄く違うというよりも毎回違うアプローチで作ってますね。

 

DICK:あとから考えると、アルバム全体を見るとダンスフレーバーが強いかなと思いますね。

 

Blaise:そうだね、グルービーでアップビートな曲がたくさんある。MONKEY MAJIKはオーガニックな曲が多いですけど、今回はR&Bやダンスの要素もありますね。今回はちょっと面白いことがありましたね、自分達で持って行ったスピーカーとマイクが壊れて音が出なくなって、最初の1週間ちょっとは何もできなかったんです。だから、その間はちゃんとリラックスしました(笑)。

 

―それは大変でしたね。確かに、今作はダンスミュージックの色があるなと思っていました。懐かしい感じの曲もありますよね。

 

Blaise:Discoのアプローチはありましたね、70年代、80年代のEarth,Wind & Fireみたいなサウンドを作りたかった。“Delicious”や“Plastic Girl”はそういう雰囲気があると思う。Daft Punkとかも凄く好きです。

 

―“Delicious”のMVも80年代っぽい感じで作られているんですけど、あのアイデアはどこからきたんですか?

 

Blaise:あれはアルバムの中で一番最初に作った曲で、そこからダンスのイメージが湧いてきたかもしれない。MVは、前のアルバム(『Colour by Number』)を作ってるときに、TAX(Dr.)が僕のスタジオに来て。ソファーに座ってずっと笑ってるから、「何してるの?」って聞いたら、実際の80年代のエアロビクスワールドチャンピオンシップのビデオを見せてくれた。それで超笑って(笑)。面白いっていうよりも、「80年代ってこれを真面目にやってるのって凄いね」って思って。これを真面目にやろうってみんなに話したら最初は「嫌だ」って言われて、(実際にやるまで)1年くらいかかった(笑)。撮影の時は、あの衣装やウィッグも最初は気持ち悪かったけど、だんだん慣れてきて「ダサくないな」「馴染むね」ってなりました(笑)。ちょっとオマージュ的なビデオ作りました。

 

―80年代の独特な空気ありますよね。

 

Blaise:そう。最高でしょ。

 

―Plastic Girlに出てくる女の子は、私の中にあるプラスチックガールのイメージとは真逆だったんです。作り込まれた可愛さを指すんだと思ってたけど、曲中の女の子は自然体と言うかワイルドな感じじゃないですか?

 

Blaise:いろんなイメージがありますね。プールに投げたダッチワイフっていう話もしたし、クレジットカードっていう意味のPlastic Girlもあるし。面白いイメージでグルービンな曲を作りました。マテリアルと考えた方がいいかもしれないね。

 

―なるほど。それから、“Kiss Me”もグルーヴがあってかっこいいなと思いました。

 

Blaise:ライブでやるとすごく難しい曲。

 

DICK:今まで、あんな風にずっと同じフレーズが続く曲ってあまりなかったから。

 

Blaise:他の曲ってステージの上でも凄く動きたいけど、この曲はブレイクタイムというか、自分の世界を作れる感じがします。

 

―DICKさんは別のバンド(SOUL ADDICTION)もされていて、ソウルやブラックな音楽を演奏されることも多いと思うんですけど、そういう曲をMONKEY MAJIKで演奏するのはどうでしたか?

 

DICK:ソウルとかファンクミュージックばっかりやってきたから、ロックのアイデアを持って行っても実際ストレートに弾けないっていう面もあって。だから、今までの曲にも黒っぽいテイストは入ってると思いますね。だから今回だけ特別に意識したっていうことはなかったです。

 

―いつもの自分達のスタイルで自然にできたということなんですね。そういう、グルーヴの強い曲も多くある中で、ラストの3曲はMONKEY MAJIKのオーガニックな部分が出ていて好きだなと思いました。曲順などにもこだわって作られたんでしょうか。

 

Blaise:もちろん、クリエイティブなことは100%自分達で考えてます。順番は凄く大事ですよね。曲順もニュージーランドで決めました。結構ハイスピードで録り終えたんですけど。朝はだいたい僕が一番最初に起きて、一曲目からハイボリュームで流してたらみんなが起きてくるんです。それでみんなで聴いて、この曲は一曲目が良いよねって話したりして…ニュージーランドの雰囲気をキープしたかったですね。DVDを見たら簡単にイメージが出来ると思うけど、泊まった家は、海も見えてプールもあって、ビバリーヒルズマンションみたいで凄く気持ちが良くて、その中だと(この曲順が)一番聴きやすかった。ニュージーランドに6週間もいたから仲良くなった人がたくさんいたんですけど、一番最後、曲順も決めた後に現地で出会ったみんなを呼んでパーティーをして。そこでずっとCDをリプレイして「いい作品が出来たね」って話しました。

 

―ニュージーランドの空気も大事にした曲順、ということなんですね。それをイメージしながら聴くとより深く楽しめそうですね。リリースツアーが始まったばかりですが、どんなツアーになってますか?

 

Blaise:ベストツアー。すごく面白いです、今までと全然違いますね。southviewの曲もフルにやります。サプライズの曲もあるし凄く面白いですよ。サウンドシステムも全部変わった。

 

DICK:サウンドとライティングのシステムは最新鋭のものに変わったので。

 

―じゃぁ音だけではなく演出もこだわって。

 

Blaise:そう、みんな喜んでくれると思う。

 

―あのアルバムの曲にライブ感が加わると、すごくかっこいいだろうなと思ったんです。

 

Blaise:ニューアルバムをまだ聴いてない人がライブで聴いても楽しんでもらえるだろうなって思います。

 

DICK:もしかしたらそうかもね。

 

―そうなんですね。ライブでいろんなイメージをもらった後に、帰ってからもう一回CDを聴くのも楽しそうですね。

 

Blaise:そうですね。

 

―是非多くの方が観に来てくださるといいですね!ありがとうございました。

BLUE MOON presents

MONKEY MAJIK JAPAN TOUR 2016 -YEAR OF THE MONKEY-

 

2016年4月9日(土) 仙台 多賀城市文化センター 大ホール

2016年4月10日(日) 山形 山形市民会館 大ホール

2016年4月16日(土) 千葉 浦安市文化会館 大ホール

2016年4月17日(日) 埼玉 和光市民文化センター/サンアゼリア 大ホール

2016年4月29日 (金・祝) 広島 アステールプラザ 大ホール

2016年4月30日(土) 岡山 倉敷芸文館

2016年5月3日 (火・祝) 愛媛 ひめぎんホール サブホール

2016年5月5日 (木・祝) 福岡 福岡国際会議場 メインホール

2016年5月7日(土) 熊本 熊本県立劇場 演劇ホール

2016年5月8日(日) 鹿児島 鹿児島市民文化ホール 第2ホール

2016年5月14日(土) 沖縄 桜坂セントラル

2016年5月15日(日) 沖縄 桜坂セントラル

2016年5月29日(日) 名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール

2016年6月4日(土) 石川 金沢市文化ホール

2016年6月5日(日) 長野ホクト文化ホール (長野県県民文化会館) 中ホール

2016年6月19日(日) 北海道 札幌市教育文化会館 大ホール

2016年6月25日(土) 大阪 大阪国際会議場 (グランキューブ大阪) メインホール

2016年7月2日(土) 静岡 静岡市民文化会館 中ホール

2016年7月8日(金) 東京 中野サンプラザ

2016年7月9日(土) 東京 中野サンプラザ

2016年7月22日(金) 福島 福島県文化センター 大ホール

2016年7月24日(日) 宮城 仙台サンプラザホール

 

 

 

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