simploop

May 31, 2016

 2007年に結成されて以降、地元広島を拠点に精力的な活動をしてきたsimploop。メンバーの脱退と新メンバーの加入があったのは2013年でした。今年4月、『Re:』というタイトルの流通盤ミニアルバムをリリースした彼ら。今作は全6曲が過去作のリアレンジ&再録という方法で制作されているのです。そのコンセプトに込めた意味、今の心境など、メンバー4人に聞いてきました。

Interview:Miyaco/Photo:MiNORU OBARA

 

 

 

―このメンバーが揃ったのは?

 

タナカノリオ:3年前です。

 

―3年経って、このメンバーでの初めてのアルバムじゃないですか。それまで音源っていうのは?

 

タナカノリオ:1年おきに、会場限定シングルと配信限定シングルを出しました。流通は今回が初めてです。

 

―その間に流通盤を出そうという話はなかったんですか?

 

なお:意外となかったです(笑)。

 

タナカ:リリースはコンスタントにしないといけないという思いはもちろんあったんです。ライブ会場限定シングルを出したのは、この新体制を見て欲しかったからなんです。会場に来ないと買えないという状況をあえて作って、今のsimploopを見てもらって、こういう風に生まれ変わりましたよっていうのを見てもらうためのライブ会場限定シングルで。配信はまあ試験的にやってみたんですけど。

 

―配信も始めてだったんですか?

 

タナカ:そうですね。配信はなかなか難しいなと思いました。買った実感がないとか、ダウンロードのやり方がわからんっていう人も結構いて。その辺りで難しさも感じたし、個人的には次は流通かなと思っていて。その頃ちょうど中井さん(八丁堀RECORDS)からも流通盤の提案があって、このタイミングで流通盤を作りました。

 

―まずはこの4人のsimploopのライブを観て欲しい気持ちが強かったから、流通盤を作るまでの時間をとったという感じでしょうか?

 

なお:流通盤を作らないといけないとか、それが目標という感じでもなかったんですね。自然とこれくらいの時間が空いたって感じで。

 

タナカ:ようやく外に向けて勝負を挑める状況になったのがこのタイミングだったっていうのもあります。

 

―そうなんですね。製作に取り掛かる時は、どういう気持ち、モチベーションでしたか?

 

タナカ:今回の収録曲は全て3人時代に作った曲なので、自分は主観的になっちゃって、曲を生まれ変わらせるという発想がなかなか自分の中には出てこなかったんですけど、メンバー3人は客観的に見た上で解釈して演奏をしてくれるので、「こういう案もあったか」って思うこともあって、すごく刺激を受けました。ベストアルバムなんですよ、もはや(笑)。

 

なお:前の曲をリメイクするっていうコンセプトのあるアルバムじゃないですか。事の発端は、僕が遊び心で「やってみようよ」って言ったことなんですね。

 

―リメイクっていうコンセプトでやってみよう、と。

 

なお:そうです。なんで、その遊び心的なところも汲んでもらえたらなっていう気持ちもあるんですけど。

 

―なるほど。私が受けていた印象を話すと、新しいメンバーになってタイトルも『Re:』というタイトルだし、ここからリスタートみたいな、これまでとこれからを線引きして前に向く強い意思の籠った作品なのかな、と想像していて。

 

なお:もちろん最終的にはそういうタイトルにはなったんですけど、作る時に全員が『Re:』という言葉に向けて作ったっていうよりも、結果的にそうなったって言うのが実際の所です。

 

―再録にしたのも、その遊び心から生まれたっていう面もあるんですね。

 

なお:そうですね。僕らが入ってからライブでずっとやっていた曲も入っているんですけど、ライブでやっている時点で、(メンバーチェンジ前とは)ガラッとアレンジが変わっちゃったんで、それを音源にしてないっていうのも寂しいなって。せっかくリアレンジして演奏してるのに、形になっていのがね。ボーナストラックにその曲を入れる案もあったんですけど、でもやりたい曲が何曲かあるんだったら、そういうコンセプトに詰め込んじゃった方が面白いんじゃないかなと思って。

 

―そうなんですね。新しいメンバーが集まって、新しいメンバーで曲や作品を作ってリスタートするというパターンもあると思うんですけど、その選択肢ではなく敢えて再録を選んだ理由が気になっていたんです。

 

なお:新しい曲を作ってパッケージするっていうことをシングル2枚でやっちゃったので、リスタートという意味でこういうコンセプトのあるアルバムを出すのは、わかりやすいっちゃ分かりやすいですよね、いい感じの切り替えとして。

 

―確かにそうですね。実際に録音してみてどうでしたか?

 

なお:楽しかったっすね。

 

ロクザン:難しさを感じました。原曲のまま演奏するだけならやらない方がいいし、それぞれの自分らしさを詰め寄って、曲としての形に噛み合わせていく段階で自分らしさを消さないといけない所もあるし。そう意味でそういう話はメンバーともたくさんしました。元々あった曲をリアレンジしてするっていうのはやったことがなかったのですごく難しかったですね。それでも形になったのは本当に良かったです。

 

―既に完成している物を、どう活かしてどう変化するのかっていうことですよね。

 

くろすけ:元あった曲っていうのは、前から聴いてくれているお客さんには手の内がばれている状態で。そこで僕達がこういうアレンジをすることで、そういう攻め方があるのねっていう驚きみたいなのも与えれたかなと。

 

―その曲のちょっと違う雰囲気や魅力を教えてくれるというか。

 

くろすけ:そういう戦い方ができてるのではないかと思います。

 

―その実感があるということですね。タナカさんは、これらの曲が出来たばかりの頃に歌っていた気持ちと、今もう一回こういうコンセプトで改めて歌うときの気持ちに、何か違いってありますか?

 

タナカ:3人の時もsimploopだったことに間違いはないので、その時のメンバーの意見も盛り込んでいたんですけど。今は、感情をどう動かしてどう表現するかっていうのは自分の仕事で、そこに対してメンバーが支えてくれるっていうスタンスなんですよ。だから今はやりたいように出来ているって言うのが正直な所ですね。前はメンバーそれぞれが曲を書いていたので、曲を書いた人には「もっとこうして欲しい」っていう想いがあったんですけど、今回はそこを一回取っ払って向き合えたんですね。それはある意味、肩の荷が軽くなったとも言えるし、自分だったらどうする?っていう課題にも繋がっていますけど。

 

―それが面白さにもなっているっていう。

 

タナカ:そうですね。

 

―今作に収録された曲は、たくさんある中で選ばれた6曲だとは思うんですが、どういう風に選曲されたんですか?

 

なお:みんなに「どの曲入れたい?」って聞いたら結構同じ答えだったんです。

 

―すごい!何でですかね?

 

タナカ:ライブでやっていたっていうのが第一ではあると思います。今回は、ライブでやっていなかった曲も改めて練り直して、パッケージしたので。僕どうしても1曲やりたい曲があったんですけど、それはダメでした。

 

全員:(笑)。

 

―再録というコンセプトに寄せていったというよりは、4人がやりたいものを詰め込んだ感じですか?

 

タナカ:そうですね。すごいフレッシュなアルバムになってます。今の、ありのまま等身大のものがパッケージできているから。

 

―すごく手応えを感じていらっしゃるのが伝わってきます。ここまで、タナカさんが中心になってこのバンドを動かして来られたと思うんですけど、今作がリリースできたことに対する今の気持ちを教えて欲しいです。

 

タナカ:やっとスタートラインに立てたなっていうのが一番ですね。確かに、今回のリリースのタイミングであえて昔の曲をリメイクしたことで一区切りが出来たかな。前のメンバーへの感謝と、今のメンバーで頑張っていくよって言うメッセージも込めました。

 

―一区切りっていうことと、やりたいように表現でるようになったことで、曲に対する姿勢もよりポジティブになったような印象を受けます。

 

タナカ:そうですね、もちろんストイックさもあるんですけど、噛み砕けるようになったかな。

 

―今のsimploopの目標や、これからどういう風に活動していきたいかなど、今の時点でビジョンはありますか?

 

なお:今年よりは来年がいいっていう。そのスパンは今月来月、今週来週でもいいんですけど。それをやっていけたらなと思います。例えば東京ドームでやりたいって言っても、それは今週より来週がよくないと出来ない、今はそんな感じです。今日より明日いいバンドになる、今回より次回良いライブができる、その積み重ねを常にできるバンドでいたいなと思います。目標を作ることによって、ある種のゴールみたいな錯覚を起こすのが怖いんですよ。それを達成してしまうと、一旦休憩しようっていう風になってしまいそうで。4人いるとその心境ってわかんないじゃないですか。だから、大きい目標を立てるっていうよりは、一日一日をしっかりこなしていって結果的に自分の中にあるそれが出来たら良いなとは思いますけどね。

 

―なるほど、ありがとうございます。もうすぐリリースツアーが始まりますね(取材はツアー開始前に実施しました)。このメンバーで回る最初のツアーですが、どんなツアーにしたいですか?

 

ロクザン:僕は楽しみたいんですよ。ツアーに行きたいってずっと言ってたんですけどいろんな事情で行けなくて、そこからのツアーなので、ただただ楽しみに行きたいみたいな。

 

タナカ:今まで、待ての状態だったもんね(笑)。

 

―よし!って言われたみたいな(笑)。

 

くろすけ:僕は、自分のバンドがツアーを回るっていうのが初めてなんですよ。だから楽しみが半分、不安が半分ですね。4人になったsimploopを見たことのない人たちの所に闘いをしに行くわけなので、反応はどうなんだろうっていう。今の流行っていう部分でお客さんの反応も変わってくるんだろうけど、僕たちは流行ものではない、ぶれない所が武器だと思うので、その反応を見てみたいなって思います。

 

タナカ:僕は、帰ってきたよっていうのを見せたいです。simploopを応援している人が、各都道府県にいて、その人たちが「まだ来ないの?」って連絡くれたり、「来てくれるまで待ってるよ」って言ってくれる方もいたので、ようやくこっちから会いに行けることがすごく嬉しいですね。前のメンバーの時もいいバンドだったと思っているけど、自分を活かすって言う意味では今の方が自分のカラーを出せているので、僕個人としても勝負なんです。今は僕が歌詞を書いてるんだけど、そういう曲を演奏した時にどういうリアクションが返ってくるのか、不安と期待が半々ですね。その反応を今後どうやって活かせるかっていうのも楽しみもあります。

 

―これから先もsimploopを動かしていく上で、このツアーはヒントになるものがありそうな予感がしますね。ツアーファイナルが広島でワンマンですね。もう考えたりしていますか?

 

タナカ:そうですね。

 

くろすけ:ゴールではないんですけどね、通過点として。

 

タナカ:このメンバーで2時間くらいのワンマンをやるのが始めてなんです。バンドの成長が楽しみですね。今はここまでしかできないけど、ツアーに出たらもっと出来るようになったよっていうのを見てもらって、また足を運んでもらうようにしないといけないし。可能性を見せたいですね、ワンマンで。

 

―simploopの可能性を。

 

タナカ:はい。まだまだ上にいけそうじゃね、っていうところをお客さんに見せたいです。ツアーなんだったんって言われんようにせんといけん(笑)。

全員:(笑)

 

―ワンマンになると、当然ですけど演奏されるのはこの6曲だけじゃないですよね。音源になってない昔の曲がどういうふうにアレンジされているのか、前のsimploopを知っている人にも聴きに来てもらえるといいですよね。

 

タナカ:お客さんからするとすごい楽しいと思うんですよ、絶対楽しい。この曲キター!っていうのを散りばめていこうと思うので。

 

―いい感じでここまで来てるんだろうなっていうのが伝わってきます。勢いよくツアーを回って、ラストのワンマンで成長が観られるのを楽しみにしてます。

simploop tour 2016 『Re:』

5/23 広島 セカンドクラッチ

5/24 岡山 CRAYZY MAMA 2nd ROOM

5/26 大阪  2nd LINE

6/6   吉祥寺 Planet K

6/7   横浜 BAYSIS

6/9  渋谷 O-Crest

6/15 小倉 FUSE

6/16 福岡 Queblic

6/19 周南 LIVE rise

7/9   広島 セカンドクラッチ(ファイナルワンマン)

 

 

simploop  HPはこちら

 

 

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